まちこ 「さんさ踊りが好きな気持ちが伝わればいいな」

さんさ好みメンバー

私がさんさ踊りと出会ったのは、小学校の体育でした。

盛岡市の小学校では、運動会で必ずと言っていいほど、さんさ踊りをプログラムに取り入れています。
さんさ踊りは、盛岡っ子の必須科目なのです。

しかし、当時の私は『やらされている感』たっぷりで、どちらかと言えば好きではありませんでした。
そのまま現在まで盛岡で過ごしましたが、社会人になるまでは、ただ単に「夏祭り」くらいにしか思っていませんでした。

盛岡さんさ踊りとの再会

そんな私が、盛岡さんさ踊りと“再会”したのは、社会人1年目のことです。

会社の先輩が、さんさ好みを立ち上げることを決意した年に入社した新人の私。

仕事もバリバリこなし、当時妊婦さんだった貫禄たっぷりの先輩から、「ミスさんさに応募するか、さんさ好みに入るか、」という2択を投げられ、さんさ好みに加入したのです。

そしてじめじめした梅雨から暑い夏まで練習を重ね、本番当日。

ベテランの太鼓の皆さんや、練習で優しく指導してくれた踊り手の皆さん、笛の皆さんと一体となり、初めて踊りきった達成感と興奮で、盛岡さんさ踊りパレードの間はダンサーズハイの状態といっても過言ではありませんでした。

すっかり盛岡さんさ踊りの虜に。「好きこそ物の上手なれ」

こうして初めて参加した盛岡さんさ踊りパレードの後、

「またさんさに参加したい!もっとうまくなりたい!!」

とすっかり虜になったのです。

そしてさんさ好みに参加して、盛岡さんさ踊りが大好きになって10年余り。
結婚や出産を経ても家族や職場の協力もあり、今では様々な場所で盛岡さんさ踊りの派遣活動にも参加させていただいています。

初めて派遣活動に参加した頃は、踊り手にも元ミスの方がたくさんいたので「どうして私が・・・!」とオドオドしてばかりでした。
ですが、何度も周りのメンバーに助けられ、技術的にも精神的にも救われながら、今でも楽しく続けることができています。

私のさんさに対する姿勢は、「好きこそ物の上手なれ」です。

楽しく続けられているさんさ踊りですが、時には上手く踊れなかったり、失敗して落ち込む事もあります。
ですが、「好き」という気持ちさえ忘れなければ、いつか壁を乗り越えられて、少しずつ上手になっていくものだと感じています。

自分が大好きな岩手盛岡の郷土芸能であるさんさ踊りを広めたい

このように「好き」という気持ちだけで、楽しく最高な仲間たちと続けてきた10年間です。

そして、

自分が大好きな岩手盛岡の郷土芸能であるさんさ踊りを広めたい!
さんさを見て、感じて、参加して、楽しんでくれる人を増やしたい!
「岩手=わんこそば」と並ぶくらい「岩手=さんさ踊り」というイメージを持って頂きたい!

こんな目的を持って盛岡さんさ踊りを続けています。

また、なかなかお祭りに来られない皆さまにも、「お祭りさながらの熱気と楽しさが伝わるように」「私たちのさんさ踊りが好きな気持ちが伝わればいいな」と思いながら踊っています。

こう思う私の心の奥には「さんさ踊りが好き」という気持ちがいつもあるんです。
私の人生でかけがえのない、大切な大切な気持ちです。

これからも「さんさ踊りが好き」という気持ちを常に持って、もっと良いさんさ踊りが披露できるように、メンバーで意見を言い合い反省を踏まえて、次の踊りの場へ活かしていきたいと思っています。

追伸,大好きな瞬間はメンバーと目が合って笑顔になる時

さんさ好みは、県内外のイベントや近郊宿泊施設などで、県外からのお客様への盛岡さんさ踊りを披露する活動を行っています。

その演舞の最中に、輪踊りをしたり二人で向き合って組踊りをするところがあります。
この時メンバーと目が合って笑顔になる瞬間があるのですが、みんな心からの楽しんでいる表情をしています。

私はこの瞬間が大好きです!

さんさ好みの演舞をご覧になる機会があれば、ぜひその瞬間の表情に注目してほしいと思います!
さんさ好みまちこ

さんさ好み まちこ